ボンジュール!
さて今回は、フランス映画に欠かせない女優ヴィルジニー・エフィラ Virginie Efiraを紹介します。
ヴィルジニー・エフィラはベルギー生まれのベルギー人ですが、2016年にフランス国籍も取得しています。テレビの司会者としてキャリアをスタートし、その後ラブコメ映画の女優として活躍。2016年からはヒューマンドラマ系の映画にも活躍の場を広げています。長らくコンペティションとは無縁の女優でしたが、2023年にセザール賞(最優秀女優賞)を受賞して、現在、名実ともに充実著しい女優です。
この記事ではヴィルジニー・エフィラのプロフィール、経歴、日本語で観られる出演作品などを紹介します。
ヴィルジニー・エフィラのプロフィール
名 ヴィルジニー Virginie
姓 エフィラ Efira
国籍 ベルギー(2016年にフランス国籍も取得)
生年月日 1977年5月5日
出生地 スカールベーク(ベルギー)
身長 175cm

ヴィルジニー・エフィラの経歴
ヴィルジニー・エフィラは1977年5月5日にベルギーのスカールベークに生まれる。
バカロレア取得後、国立舞台芸術・放送技術高等学院(INSAS)やブリュッセル王立コンセルヴァトワールで学ぶが、卒業せずに途中退学。
夢は女優になることであったが、1998年、ベルギーの子供向け番組で司会者としてテレビデビュー。
2003年、フランスのテレビ局M6に見出され、以後、同局でさまざまな番組の司会を担当。とりわけ、新しいスターを発掘する歌番組『Nouvelle Star』の司会によって有名になった。2008年、M6からCanal+に移籍するが、担当した番組がコケる。この頃、舞台で劇を演じた経験からテレビ司会に見切りをつけ、役者としてのキャリアをスタート。
2010年、コメディ映画『Le siffleur』で最初の重要な役を得る。その後『la chance de ma vie』(2011)、 『20 ans d’écart』 (2013)、『Une famille à louer』 (2015)、『おとなの恋の測り方』 (2016)など、 さまざまなラブコメ映画に主演女優として出演。とりわけ『20 ans d’écart』 (2013) は商業的に大成功を収め、ラブコメ女優としての地位を確立。
キャリアの転期は2016年。ジュスティーヌ・トリエ監督の『ヴィクトリア』で初のヒューマンドラマ映画に出演し、コメディだけではなくシリアスな作品も演じ分けられることを示した。この映画は批評家から歓迎され、その後『愛欲のセラピー』 (2019) など、複数のヒューマンドラマ系映画に出演。
以後、ヴィルジニー・エフィラはコメディと人間ドラマの両ジャンルで活躍。最近は年に数本のペースで主演映画をこなし、まさに引っ張りだこの女優だ。最近の主演映画には、『Adieu les cons』 (2020), 『ベネデッタ』(2021)、『パリの記憶 (Revoir Paris)』(2022)、『Rien à Perdre』(2023)、 『L’Amour et les Forêts』(2023)などがある。
また、2023年には、パリ同時多発テロを題材にした映画『パリの記憶 Revoir Paris』でみせた演技により、セザール賞(最優秀女優賞)を受賞した。
日本語で観られるヴィルジニー・エフィラの主な出演作品
残念ながらヴィルジニー・エフィラの出演映画の大半は日本語で見ることができません。2024年1月現在、日本語で観られるヴィルジニー・エフィラの主な出演作品は以下の通り。
主演もの
- 『ベネデッタ (Benedetta)』2021 ポール・ヴァーホーヴェン監督
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- 『愛欲のセラピー (Sibyl)』2019 ジュスティーヌ・トリエ監督
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あらすじ
小説家から精神科医に転職した主人公シビル(ヴィルジニー・エフィラ)。だが、再び書きたいという欲求に囚われ、精神科医を辞める決心をする。インスピレーションを探しているところに、悩める若手女優のマルゴが訪ねてくる。彼女の話はシビルを虜にしていき…
- 『ヴィクトリア (Victoria)』2016 ジュスティーヌ・トリエ監督
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あらすじ
二女のシングルマザー弁護士ヴィクトリア(ヴィルジニー・エフィラ)。ある日、結婚式で友人のヴァンサンと、かつて窮地を救ってやった元麻薬ディーラーのサムに出会う。が、その翌日、ヴァンサンは恋人に殺人未遂容疑で訴えられる。唯一の目撃者は犬。ヴィクトリアは渋々友人の弁護を引き受けるのだが…
- 『おとなの恋の測り方 (Un homme à la hauteur)』 2016 ローラン・ティラール監督
非主演もの
- 『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢 (LEGRAND BAIN)』 2018 ジル・ルルーシュ監督
- 『エージェント物語 (Dix Pour Cent)』シーズン2 2017
- 『エル ELLE』 2016 ポール・ヴァーホーヴェン監督
- 『ターニング・タイド 希望の海 (EN SOLITAIRE)』2013 クリストフ・オーファンスタン監督
まとめ
以上、フランス映画に欠かせない女優ヴィルジニー・エフィラ Virginie Efiraを紹介しました。初めて見る方には『ヴィクトリア』あたりを個人的にはオススメしたいと思います。
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