今回はフランス社会に関するニュース。
2025年2月9日(金)、パリ南郊のエソンヌ県で女子中学生のルイーズさん(11歳)が中学校から帰る途中で失踪し、翌日テンプリエの森で帰らぬ人となって発見されました。
ぼくも10日の朝の報道でこのニュースを知ったのですが、実は前日の9日にFacebookのパリ・コミュニティで失踪したルイーズさんの行方と情報を求める投稿を目にしていたので、その朝死体で見つかった少女と前日いなくなった少女が同一人物であることがわかった時にはかるい眩暈を覚えました。
すぐに警察による捜査が行われ、ルイーズさんの近所に住むオーウェン・L(23歳)が容疑者として浮上。オーウェン・Lによく似た男がルイーズさんに近づくところが監視カメラにうつっており、さらに、オーウェン・LのDNAがルイーズさんの手から発見されました。

2月12日、オーウェン・Lは犯行を認めました。
オーウェン・Lはビデオゲーム中毒で、粗暴な性格、ひったくりの前科もあり、怒りに任せて妹をリンチにしたことが幾度もあったそうです。そのあまりの暴力に、妹さんは殺されるかと思ったと言います。
遺体の状態などから判断するに、ルイーズさん殺害の動機としては、犯人の怒りによる暴力行為という線が濃厚のようです。おそらくオンラインゲームで負けた腹いせにルイーズさんを襲ったのではないかという仮説が検討されています。
いずれにせよ、言葉が出てこないほど凄惨な事件です。ひとりの若い女の子の命がこんな風に理不尽にかき消されてしまうことに強い憤りと悲しみを覚えずにはいられません。
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