ボンジュール!
さて、今回は、フランス語をこれから始めてみようと思っている方に、オススメの入門書を紹介したいと思います。
結論から言うと、フランス語初心者の方には、
- 『フランス語をはじめたい! 一番わかりやすいフランス語入門』 (SB新書 611)
- 『これからはじめる フランス語入門』(大塚 陽子著、NHK出版)
- 『まいにちフランス語』
をオススメします。
これらの参考書は、実際に筆者が学習に使った、あるいは講師としてレビューしたことがあるもので、そのクオリティは自信を持って保証できます。
これらの参考書をオススメする理由については、以下の記事でくわしく説明したいと思います。
それでは、みていきましょう。
フランス語デビューにオススメの入門書
1. 『フランス語をはじめたい! 一番わかりやすいフランス語入門』 (SB新書 611)

本書はゆる〜い感じで読める新書です。著者の清岡智比古先生はNHKの『まいにちフランス語』で講師を務めたこともあるベテラン講師(ちなみに筆者は先生の「そうだ,中級の準備をしよう!〜池袋より愛をこめて」という講座が大好きでした)。じゃんぽ〜る西さんのイラストも見ものですが、数は思っていたほど多くありません。
「わかりやすさ」を謳っている通り、本書は難しい文法用語は最小限に抑え、七面倒クサイ厳密なルールや例外を潔く切り捨てて、フランス語の基礎的なルールをやさしくわかりやすく教えてくれます。
サン=テグジュペリの『星の王子さま』とフランス映画『最強のふたり』からのフランス語の引用も盛りだくさん。いたるところにあらわれて読者の理解と記憶を助けてくれる著者のプチ雑学も◎。
清岡先生の雑学は、ある場合には、フランス語のメカニズムと日本語のそれの類似をあぶりだし(petit enfantは「プティ・アンファン」ではなく「プティ・タンファン」/春雨は「はるあめ」ではなく「はるさめ」)、ある場合には、日本とフランスの文化的差異を際立たせ(「熟成に価値を見出すフランスと新鮮さに目がない日本」)、ある場合には、まったく関係ないマイケル・ジョーダンの言葉を引っ張ってきて読者を勇気づけます(「一番多く失敗した人間が一番遠くまで行く」)。
全体としてとてもわかりやすく、気楽にフランス語をはじめてみるのに最適の一冊。
こういう方にオススメ↓
- 堅気な文法書ではなく、ゆるい本から気楽にフランス語を始めたい人。
- フランス語を本格的にはじめてみようかどうか迷っている人。
- 雑学やうんちくが好きな人。
- 『星の王子さま』と『最強のふたり』が好きな人。
2. 『これからはじめる フランス語入門』(大塚 陽子著、NHK出版)

本書『これからはじめる フランス語入門』(大塚 陽子著、NHK出版)は、これからフランス語デビューを考えている人向けの本格的なフランス語入門書です。
本書はレッスン全20課と動詞の活用表などの有益な付録からなっています(以下のリスト参照)。ダウンロードできる音声も付いていますし、解説も丁寧で、実際のコミニュケーションもしっかり想定されています。
レッスンの雰囲気は同じNHK出版が企画しているラジオ教材『まいにちフランス語』に似ています。全体として、『まいにちフランス語』の入門編をまとめあげたような感じ。実際、著者の大塚先生は『まいにちフランス語』で講師を務められたこともある先生です。
個人的には、フランス語入門書としてまず文句のないクオリティになっていると思います。
こういう方にオススメ↓
- フランス語入門のためのよい教材を探しているひと。
- 独学で1からしっかりフランス語をはじめてみたいひと。
3. ラジオ教材『まいにちフランス語』

最後に、ラジオ教材『まいにちフランス語』を紹介して終わります。この教材は、フランス学習者なら一度はお世話になったことがあるとさえ言えるスグレモノ。
テキストブックは毎月刊行で、インターネットや専用のアプリでいつでもどこでも番組が聞けます。初級編は6ヶ月単位で講座が組まれています(Wikipédiaに一覧表あり)。すべての講座に決まったテーマがあり、興味深いストーリーのなかで、初級文法を着実に学んでいくことができます。
講師の先生はみな一流のフランス語講師なので、どの講座をしてもハズレはほとんどないと思います。
ちなみに、2025年4月から新しい講座が始まります。この機会にいかがでしょうか。
以上、フランス語デビューにオススメの参考書を3つ紹介しました。
もちろん、このほかにも優れた入門書はあると思いますが、この3つの入門書が最良の教材の一つであることは間違いありません。
気軽に始めてみたいなら『フランス語をはじめたい! 一番わかりやすいフランス語入門』を、しっかり腰を据えて始めてみたいなら『これからはじめる フランス語入門』(大塚 陽子著、NHK出版)や『まいにちフランス語』をオススメします。
みなさんもフラ語デビューして、新しい人生の扉を開きましょう。
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