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さて、今回もフランス語の参考書レビュー。
今回レビューするのは、語研出版から出ている日常会話表現学習書『ネイティブがよく使うフランス語会話表現ランキング』(飯田 良子著、マリアンヌ・シモン=及川著)です。
結論から言うと、この参考書はフランス語日常会話習得を目指す人必携の超おすすめ本です。
本記事では、まず本書を簡単に総評してから、本書の具体的なおすすめポイントとデメリットを挙げていきたいと思います。
総評
本書『ネイティブがよく使うフランス語会話表現ランキング』(飯田 良子著、マリアンヌ・シモン=及川著)は、フランスの日常会話表現を学習するための参考書です。
日常生活でよく遭遇するテーマ・状況ごとに、フランス人がよく使う表現をランキング形式で掲載しています。すべての例文は対話形式になっていてかなり実践的。
個人的には、フランス留学時にこれを何度も読み、聞き、リピートして、例文を覚えるほど取り組んだことがあります。期間的には、数ヶ月と短い期間でしたが、フランス語の日常会話における反射神経が驚くほど上達した記憶があります。日常会話に対する恐怖心がかなり薄れたのもこの本のおかげ。
というわけで、フランス語の日常会話習得を目指す人必携です。何度も繰り返して表現をマスターすれば、フランス生活のほとんどの状況を1人で切り抜けられるようになるでしょう。
CDは別売ですが、必ず買いましょう。
おすすめポイント
フランス語ネイティブがよく使う表現がランキング形式で載っている
フランス語ネイティブが実際の生活の中で使う表現がランキング形式で載っているため、同じような表現の微妙な違いを意識しながらバリエーションを学べます。一つの「いいたいこと」に対して三つくらいバリエーションを覚えてらほとんどの状況に対応できると言っていいでしょう。それもネイティブが実際によく使う表現が取り上げられているので鬼に金棒。
対話形式の例文が実践的
フレーズ単位の会話学習書はよくありますが、実はどのような状況でそのフレーズを使い、どのような返事が期待されているのかが分からない場合が多いので、実践的ではありません。本書はすべての例文が対話形式になっていて、「こういったらこういう」という、ネイティブらしいフレーズのキャッチボールを学ぶことができて実践的です。さらに、例文はフォーマルなものからカジュアルなものまで満遍なくフォローされています。
テーマごとに表現がまとめられてある
同じ語研出版から出ている英語の類似本は、表現名の五十音順で並んでいるためまったくまとまりがないのですが、本書は日常生活のテーマ・状況別に整理されているので、とても便利です。
ポイント解説がついている
忘れてはいけないのが、このポイント解説。例文と日本語訳だけにとどめている会話表現学習書もありますが’、本書にはすべての例文に、ポイントとなる文法事項などのプチ解説が付いているので、学習者に対してとても親切です。
音声がちょうどいい速さ
音声も文句ありません。聞き取りやすくちょうど良い速さの発音で読み上げを行なってくれます。
デメリット
本書にはデメリットとよべるところがまず見当たらないのですが、あえてあげるとすれば次の2点になるでしょうか。
CDが別売でしかも高い
はい、本書にはCDが付属しません。別売でしかもかなり高いです。しかし、本書を買ってCDを買わないのは、カレーのルーを買って米を買わないようなもの。絶対にCDは買いましょう。
初級者には少し難しい
本書は中級者以上を対象にしているのでそもそもこれはデメリットには入りませんが、いちおう注意を促しておきます。たとえば文章にはカタカナ読みのルビが降ってありませんし、例文もそれなりの長さになっているので、初級者には難しいです。
こんな人におすすめ
- フランス語の日常会話習得を目指す人中級レベル以上の人
- フランス在住で言葉が分からず日常生活に困っている人
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