Bonjour !
さて今回は、フランス語の参考書をレビューしたいと思います。
今回レビューするのは、フランス語で書かれたフランス語表現学習書、301 expressions pour parler comme les français (フランス人のように話すための表現301選)です。著者はYouTubeチャンネルFrançais authentiqueでお馴染みのJohan Tekfakさん。
この記事では、この学習書のどこがよくて、どのような人に向いているのかを簡単にレビューしたいと思います。
おすすめポイント
まずはおすすめポイントを3つ紹介します。
著者がFrançais authentiqueのフランス語教師
著者のJohan TekfakさんはYouTubeチャンネルFrançais authentiqueのフランス語教師です。
ぼくがこの参考書を買ったのもジョアンさんのYouTubeチャンネルを知っていたから。パリのジベール書店でFLEの参考書コーナーを物色していたらこの本が目に入り、パラパラ読んでみると面白そうだったので衝動的に購入しました。
ジョアンさんのフランス語チャンネルはフランス語学習者の方におすすめのフランス語チャンネルの一つです。
表現の選定がすばらしい
この参考書の長所はなんといっても表現の選定がすばらしいこと。フランス人が日常的によく使うのだけれど、意味を知っていないと類推するのが難しい表現が301個紹介されています。
たとえば、«Je donne ma langue au chat»(舌を猫に与える?), «Quand on parle du loup»(狼の話をするときは?), «Il a un poil dans la main»(彼は手に一本毛が生えている?), «J’ai la pêche ce matin»(私は今朝桃を持っている?), などなど。
こういう表現って結局のところ知っているかどうかがすべてであり、本書はそういう表現を301個うまい具合に選んでくれています。
解説がわかりやすい
本書のすぐれた点は表現の選定のセンスだけではありません。著者のジョアンさんが人気フランス語講師であることを考えれば当たり前ですが、本書はとても平易なフランス語で書かれていて分かりやすく、なかには目から鱗の解説がたくさんあります。そして、すべての表現に、フランス語による言い換えと、解説、例文が掲載されています。
デメリット
次は本書のデメリットを3つ紹介。
目次がない
なぜか分かりませんが、本書には301個の表現が一望できるリスト(目次)がありません。ですので、本書で紹介されている表現は読んでからのお楽しみとなります…
読むのにある程度フランス語力が必要
本書はまるまるフランス語で書かれてあるので、はっきり言って、初中級レベルの方には辛いと思います。本書の序で著者は、A2レベルの表現もあればC1・C2レベルの表現も掲載されていると言っていますが、ぜんぶごっちゃ混ぜになっている以上、上級者向けの本であることにかわりありません。
日本では手に入りにくい
この本はフランスの書店やオンラインストアで簡単に手に入りますが、日本では手に入りにくいかもしれません。いちおう日本のAmazonで購入できますが、現時点で4000円ほどします…
こんな人におすすめ
以上のことを踏まえて、本書をオススメするのは以下のよう方々です。
- フランス在住で、ある程度フランス語力がある人。
- フランスのドラマや映画の会話をもっと理解したい人。
- フランス語の日常会話でかっこいい表現を使ってみたい人。
該当する人は、この機会に読んでみてはいかがでしょう?
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